2020年10月31日から11月3日までの4日間、第9回となる加太共同打上実験を行いました😆

    新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、本来の予定であった9月18日から23日までの6日間にわたる第8回加太宇宙イベントの開催は中止となり、共同打上実験においても複数の団体が参加を取りやめる形となりました。それでも今回、感染症対策を十分行ったうえで、ようやく実験を実施することが出来ました。

    参加したのは高知工科大学のRaSK、大阪府立大学のSSSRC、愛知工業大学のASTRON の3団体です。RaSKはモデルロケット1機とハイブリッドロケット一機、SSSRCとASTRONはそれぞれモデルロケットを一機ずつ打ち上げました🚀

    10月31日(土)

    初日は実験の準備を行いました。物品の借用と本部の設営、そして今回から初めて使用するモデルロケット用のランチャーも設置しました。

    11月1日(日)

    2日目はモデルロケットの打ち上げを行いました。

    1機体目はSSSRCの「Rocket start」です。

    9軸センサによる自律制御機能を搭載したロケットで、飛翔経路の3Dマッピング取得を目指しています。

    見事打ち上げ成功!!

    しかし開放はうまくいかず弾道落下となりました…

    2機体目はASTRONの「ASTRON-Ⅱ」です。

    バックファイアによる圧力を丸棒とばねを用いてノーズのロック部まで伝える独特な開放機構を採用しており、カメラも搭載しています。

    こちらも打ち上げ成功!!

    パラシュート開放もうまくいき、ほぼ無傷での機体の回収に成功しました。

    3機体目はRaSKのモデルロケット(C型クラスタ)です。

    ピカチュウをイメージしたデザインで、温湿度センサや気圧センサ、ロスト対策用のブザーを搭載しています。

    しかし打ち上げ時、イグナイターの不具合によりエンジンの点火が不完全に終わり、打ち上げ失敗となりました…

    11月2日(月)

    この日はあいにくの雨で実験は中止となりました…☔☔☔

    加太総合交流センターにて会議、機体の最終調整を行い、翌日に備えました。

    11月3日(火)

    実験最終日。この日はRaSKのハイブリッドロケット「GS-7」の打ち上げを行いました。

    RaSKのGSシリーズの第5機体目となるハイブリッドロケットで、点火シーケンスの完遂、飛翔データの回収、無線通信の成功を目標としています。

    しかし、点火シーケンスのN₂Oガス充填の段階で不具合が起き、打ち上げることは出来ませんでした…

    おわりに

    全てのロケットの打ち上げを成功させることは出来ませんでしたが、各団体にとって様々な収穫のある共同実験となりました!

    今回の実験を実施するにあたってご協力いただいた加太の皆様、和歌山大学の秋山教授、そして参加していただいた学生団体の皆様、誠にありがとうございました。

    次の加太共同打上実験に向けても、実施に向けて精一杯取り組んでいきたいと思います!😀

    👆 ランチャー前で感染症対策万全の集合写真😷😁